やっと巡ってきた日曜日の休日。
今回は振替分も含めて、年末年始以来の三連休の初日である。
月曜日は母方の先祖のお墓参りに行ったが、父方が残っていた。
一般的には、お彼岸の期間は秋分の日前後３日間とされているので、ラストチャンスである。
「貴重な休みなのに二日も続けてか・・・」
とも思ったが、本家ではないものの祖父と父は長男で、私がその後に続いている。
両親の離婚もあって、私が父と一緒に暮らしたのは小学校時のうち三年足らず。
私が社会人になってからは、数えるほどしか会っていない。
姓は変わっていないものの、私はほとんど家のことには関わっておらず、現在の納骨堂は、父の弟である叔父と、その息子である私のいとこが、山の上から移転させて建立したものである。
現在、積極的に墓参りをする可能性があるのは、そのいとこと私、隣県に住む三人兄弟の末っ子である叔母しかいない。
「さすがに家を離れた私と違って、墓を建てたいとこは毎回行っているだろう」
とは思うものの、たまたま仕事そのほかで行けなかったりしたら、ご先祖様から見たら
「誰も来ないのか」
ということになる。
現在、いとことは、墓参りに行く行かないを尋ねるほどではない仲である。
人としてどうなのか、また、今後半年間、こういったことを時々思い出すのもイヤなので、行くことに決めた。
墓までは、車で一時間と少し。
父や叔父の実家のあった場所の目と鼻の先にある。
私にとっては、中学校時代、夏休みや冬休みに何度か泊まりに来た程度の場所なので、地域に知り合いはまったくいない。
少し離れた駐車スペースに車を停め歩いて行ったところ、墓のすぐ前にある道路に、一台の軽トラが止まっていた。
私もいとこもそうそう墓参はできないので、日常的な管理は、同じ区画に墓を持つ地元の人がやってくれていることを聞かされていたので、一応挨拶をすると、
「おまんは、○○の息子か？」
と。
「いえ、○○の兄の息子です」
「じゃあ■■の息子か。■■はどうしゆう？」
「○○が亡くなってから、少しして亡くなりました」
「そうか･･････。○○とはよう一緒にソフトボールに行った」
父も叔父も、高校を卒業後すぐに実家を離れたはずであるが、まさか二人の世代をよく知っている人がまだいらっしゃるとは。
普段気を配っていただいていることについて、お礼を言って別れた。
帰りは、いつも立ち寄る産直のお店に。
ごくたまに平日仕事で通りかかり寄る場合はさほど客はいないが、この日はコロナ一段落の雰囲気も手伝って結構な混雑。
先の天候不順の影響か、野菜も果物もちょっと少ない。
スダチは、焼酎のほか、ラーメンに入れてもよろしい。
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