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シークレットレース文庫本の感想




それぞれの社会に暗黙のルールはそれなりにある。

この本は、タイラー本人が経験したツールドフランスを中心とした自転車大会及び薬物に関して書かれたものである。
私がツールの動画をよく見るようになったここ4年あまりの間では、さほど薬物関係の話題は出ていないので、実感が乏しく本の内容が物語のようにしか思えない。
ランス・アームストロングの後日談的な話についても、ロードバイクに関わらない一般的な人と同程度のレベルであるし、あえて調べようとも思わない。


読んでみて一番よかったのは大会や練習時の姿勢(ポジションではない)というか考え方みたいな部分が多くはないが書かれてあって、自分が乗るときの参考に大いになった。
教則本では、ポジションなど物理的な乗り方は載っているが、こういった生々しいメンタルの部分は書かれていないからだ。
原作か翻訳かどちらのおかげかは判断できないが、書き方が上手いので読んでて苦にならないのもいい。

この本が書かれた時点では、タイラー自信はかなり幸せとはほど遠い生活をしているようなのが少し残念だ。

ロードバイク乗る人なら読んで損はない。
あまりに潔癖でこういうの許せないって人は別として。


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