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大蒜


 初鰹の出回るいい季節になってきた。

 「鰹はやはり、秋の戻りに限る。何しろ脂がのっているからね」という人は多いが、私は初鰹のほうが好きである。
 ちょうど1年ほど前、カツオの水揚げが多い港を持つ町の役場の方と宴席で一緒になり、ちょうどカツオの話題となった。
 皆があれこれ語る中、その役場の方が、
 「4月とか、5月にとれる小さめのカツオを食べたことありますか? 皮も柔らかくて、刺身でも美味しいんですよ。 実は、私はそれが一番好きなんです」と、小さな声で私に言った。
 同志ここに見つけたり である。

 ちょうど、その時期に合わせるかのように、新物の大蒜(にんにく)も出回り始める。
 これがまた、初々しくて、初鰹によく合う。
 近年、安価な中国産のものが出回っていて、私も重宝はしているが、こと、生で使う場合は国産(と言っても私は地物だが)にこだわっている。
 たまに、パックで購入した場合、中国産の匂いばかり強いものが入っていたりするが、これでは興がさめてしまう。

 「中国産も、もう少しよい品質にならないものか」と思うが、青森産が売れなくなるので、それはそれでマズイ。
 「時期が時期だから不買運動」も考えられるが、長期的にはそうはいかないだろう。

 私は、宴席に行った場合でも、堂々とカツオとともに大蒜を食する。
 焼き肉に行ったときも同様である。
 婦女子がいても関係ない。
 とは言え、ちょっと気になってる女性がいる場合なら、少し量を減らしてるかもしれない。
 かなり気になっている女性がいる場合なら、泣く泣くカツオだけにしてるかも...。

書いた人 nippon | comments(0) | trackbacks(0) |




やりきれない

 反日デモを中心とする日中間の問題については、HPでリンクさせていただいている長尾たかし氏ほか、多くの人が意見を述べているので、詳細は略す(私も長尾氏とほぼ同意見である)が、私がやりきれないのは、現地の日本人が経営する料理店などへの破壊行為である。

 誰しも、悪気があって、わざわざ他国で自国の料理を作ったりはしないだろう。
 もし、これと同様に、日本で反中国デモが発生し、中国人の経営する中華料理店が壊されたら、日本の警官がそれをただ眺めていたら...。
 とても悲しいことだ。

 4000年の歴史というが、ちょっと景気がよくなっただけで、実質は何も学習していない、ちっとも成熟していないことを、世界に見せつけているだけではないか。
 孔子などは、こんな国を望んでいたのではないと思うが。
書いた人 nippon | comments(0) | trackbacks(0) |



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