市町村合併が一段落したので、現在道州制について、いろいろ調べている。
私などは日常的に、「道州制(どうしゅうせい)」という言葉を使っているが、一般的にはそうではないらしい。
現在北海道は、道州制特区としてモデル地区となっているが、道内のアンケートでは、3割程度しか「道州制」を知らなかったという結果。
移行には世論の後押しも必要だが、これでは実現は遠いかもしれない。
道州制とは、単純に言えば、都道府県を廃止して、関東州とか、近畿州とか、もう少し広い範囲で国内を区切ることである。
が、実際やるとなると非常に複雑である。
まず、税制をどうするかである。
現在の徴収割合は、国:地方=3:2で、使っている金額は、2:3。
この逆転現象が、三位一体改革を始めた一因でもある。
道州制においては、道州(地方)で集め、その中から国に拠出しようという意見もある。
次に、今日私がふと考えたことだが、例えば土木工事の基準をどうするかである。
関東州と九州道で、格差があり、同じ雨量でいずれかが壊れた場合、壊れたほうの住民が、「道州の手落ちだ」と訴えることもあるかも知れない。
事前に法整備が必要ではないか。
ほかにも、国・地方の役割分担や、国・地方の公務員をどうするかとか、市町村は今以上に合併すべきかどうかとか、実現までにいろいろな作業が必要である。
私が現在やるべきと思うのは、現在の国、都道府県、市町村機関をすべてばらして、道州制向けに組み上げる作業である。
たとえば、東北州であれば、現在の青森県には、ここにこういう機関があって、こういう役割をして、人員は何人... といったもので、現在調べている限り、このての資料には出会っていない。
まず、国・地方の役割分担が必要だが、これについては仮定でよいので、作成するところはないのだろうか。
地方制度調査会や全国各県の動向を見ると、いろいろな案は出てきているが、実現には結構時間がかかることと思われる。
思い切って、「こんな感じです」というのを示すのも悪くないかと思うが。