岩波文庫版の「自省録」を買って、時折目を通していたのだが、「碧巌録」などの禅の書物みたいに解説がなくちょっと読みづらい感じがしていた。
そこでたまたま見つけたのがこの本。
はじめは図書館で借りたのだが、手元に置いて繰り返し読みたいと思い購入することにした。
中古品をほぼ送料程度で購入したが、届いたものはほぼ新品。
やったぜこいつは拾いもの。
かつて知人が
「下手な自己啓発本を読むより、メジャーな宗教の経典とその周辺を読んだほうがずっといい」
と言っていたが、言い得て妙だと思った。
これも哲学本ではあるが、「その周辺の本」だと思う。
今見ていろいろ心に来る内容は多いが、例えば二十代にこれを読めば違った受け入れ方になるだろうし、場合によってはあまり響かなかったかもしれない。
書物でなくても、ネットの記事であったり、映画であったり、テレビ番組からでも気づきをもらうことは多い。
日ごろから自分でアンテナを張っておくことも大事だが、どうしても出会いという運の問題もある。
経典ではないが、今回この本に出会えたことを神様に感謝。