「自在性を持て」
と若い頃の師にはよく言われた。
で、自在性と言えば「禅」である。
中でも問答集は読みながら答えを予想してみるが、さらにそれを上回るセリフばかり。
また、弟子がせっかく掃き集めた参道の落ち葉を、
「あるべき姿はこれじゃ」
と、元のように散らかした師匠の話がものすごく印象に残っている。
こんな書物に親しんでいたので、私には固定観念があまりない。
これが社会人として大成できない原因であろう(←勝手なことを言う)。
私は行き過ぎているとしても、
「もっと柔らかく行こうぜ、だから女にもてねーんだよ」
と思うことは日常いろいろな局面である。