プロ野球選手寮の寮長を勤めていらしたHさんが昨日急逝された。
今年3月にお会いしたときも、いつもと変わりなく、そのときはお互い忙しかったので、
「また今度ゆっくり会いましょう」
といった話をし、この9月にお会いするのを楽しみにしていた。
Hさんは、人に会うたびに、相手に深々と頭を下げていた。
それは、相手が年上だろうが、私などの若造だろうが関係はなかった。
かといって、人にそれを強制することはない。
しかし、Hさんほどの方がそうしているならこちらもそうしないわけにはいかない。
それ以来、私もきちんと頭を下げ、一度止まるような挨拶を心がけるようになった。
昨日夕刻、訃報に接し、昨晩は飲み明かしたが、現実に戻るといまだに心にピンが刺さっている。
野球の神様が、また一人召し上げていかれた。
私の年齢からすると、今後も多くの人の死と接する機会がますます増えるだろうが、何ともやりきれない。