先日私が考えた移住者を増やすための手段を人に話したところ、
「でもさあ、それやっちゃうと結果的に古い空き家が残ってしまうだけじゃないの」
という意見があった。
まあそれもうそうだとは思うが、いま流行のタイパ面で言えば、予算措置をして二年後の建設を目指すか、探して持ち主と交渉としてのどっちがよいのかというところだろう。
うまく空き家活用の制度がはまれば後者でもよいのかもしれないが、一気にいくかねえ。
人口維持ができるというバラ色の展望を持つなら、例えば子どもがUターンしたはいいが、親と暮らすのはちょっととか、少しでも仕事場に近いほうがいいとかいうケースもあるだろうし、多すぎない範囲であれば前者かなと。
クローズした祖母宅から取って来た荷物にあったもの。
元はビール瓶。
口が大きく、豪快に、その名のとおりグイっと飲めるというコンセプトだったのだろうか。
今どきコインが入れられるこのような瓶は少ないのではないかと思う。
こいったものがあれば、近年小銭の処理が難しいのでストック用に買いたいのだが、ペットボトルとアルミ缶が全盛の今、なかなか再発はなさそうな商品である。
タイパとかコスパとかいう言葉があふれている昨今、お前らがそこまで忙しいのかという話は別にして、バブルの時代はこういった余裕のあることができていたなと感じる。
その後、日本の給与水準は横ばいが続いている。
貧すれば鈍するではないが、これが二割、三割上がっていれば、もう少し現在深刻となっている諸課題も緩和されていたのではないかと思う。
私などはその時代を少しは知っているせいで、今も超新星アクシデントを期待して、ムダな努力を日々繰り返しているわけだが。