SDGsの本も地球温暖化の本(主に推奨する側の啓発書)も何冊か読んだが、共通していることは、
「○○で大変なことになっています」
「このままだと○○になります」
「あなたがすべきことは○○です」
とか、不安は煽るわ、改善を指示するわみたいな内容が中心であること。
しかもこれが恐ろしく偏っている。
製品を作るのには石炭など化石燃料や水が必要で云々という記述は出てくるものの、再生エネルギーに関しては諸手を挙げて推奨するだけ。
私は現実的ではないと思っているが、例えば日本国内で必要な電気を極力太陽光でカバーするとなると大量の太陽光パネルが必要となる。
当然ながら製造には多くの資源が費やされるし、ウイグルの人権問題にも関連するし、製造国からの移送もしないといけないし、寿命を迎えたパネルをどうするかということなど、問題は数多くある。
また、プラスチックごみは特に海洋生物に悪影響を与えるので、利用自体を減らしましょうと言う割りには、風力発電のバードストライクの問題には一切触れない。
さらに言えば、通信販売の利用は、段ボールなど包装品も大量に必要になるし、輸送で燃料も使うので、完全に理念に反しており、利用を最小限にと訴えるのが筋ではないかと思うが、あまりこの記述も見たことがない。
こう書いてはきたものの、すでに世界的潮流になっており、補助金交付金研究費を頂戴するにはマストな口実になっている。
温暖化対策、SDGsは結局、世界各国・地域間のパワーゲームでしかない。
高校生が選んだ今年の言葉で「SDGs」を選んだ生徒が多かったようだが、ただただ実行しないといけないと鵜呑みにすることなく、情報リテラシーをしっかり持ってほしいです、ハイ。