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実家の持ち物処分

「夏に孫も連れて娘一家と帰省したいので、もう少しスペースを空けておいてくれないか」

6月下旬に、今は誰も住んでいないほうの家に帰省していた叔父にそう言われていた。

盆に帰ってくるとして、その間資源ゴミの日は3回。
先日1回目の前日に、とりあえず本の一部を処分しようと整理に行ってきた。


二十代から三十代前半の頃はとにかく本を読みあさっていた。
小説が大半で、角川ホラー文庫は一時期数十冊レベルでほぼ揃えていて、新刊が出るのを待っているような状態であった。

前半は今ほど古本売買が発達してなかったこともあって、ほとんど一般の書店で購入していた。
今回は、100円で買った最初から状態の悪かったものや、買ったまま数ページで止まってしまい読めなかったもの、もう読み返しはしないだろうものなど100冊近くを資源ゴミとして捨てた。
中には新品で購入したであろうものも何冊かあったので、
「一冊平均○百円としたら、これくらいだな」
などと考えながら、ひもでしばっていた。


最近は近所の図書館がどんどん新刊を入れているので、もっぱらそちらを利用している。
ただ、以前のように小説を片っ端から読むようなことはなく、写真がたくさん入っている見て楽しい系が大半である。
給料の少ない若い時代に、熱に浮かされたように月1万円以上本代に使っていた頃が懐かしい。

おかげで、文章の構成力はかなりついている。
たまに仕事絡みで人の文書を校正していて、あまりに酷いときは自分で組み直すことすらある。
というか
「なんでこんなにわかりづらく書けるのかね」
と逆に妙に感心する。

こういった場合は、書き方の上手下手もあるが、伝えたいことを羅列しすぎていわゆる5W1Hが欠落している場合が多い。
会社の書類は、年月日、作成者、誰が誰に的な部分が抜けると何の価値もないものとなるので、後輩にはしつこくこれを説いている。


今は一冊も残っていないが、小学生の頃は妖怪だとか地獄だとか幽霊だとかいった本を何冊か読んでいた。
(今思えば買い与える親も親だが。。。)

この本は、先日図書館でふと目に留まって借りたもの。
戦後以来、宗教は教育にタブーといった風潮となっているが、この手の本を保育園時代からくり返し読み聞かせれば、犯罪は少しは減るのではないか。
実際私も自信の未成熟さうえで人を心情的に傷つけたことは多々あるが、刑罰として極刑に処されるようなことはこの手の本の内容がすり込まれているとできない。


書いた人 nippon | comments(0) | - |




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