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金正日死亡で、北朝鮮はどうなる??? (国際派日本人養成講座から)

注)以下はメールマガジン「国際派日本人養成講座」からの引用です。
興味のある方は、メールマガジンを受信すれば、定期的に読むことが出来ます。




★金正日死亡で、北朝鮮はどうなる???

ロシア政治経済ジャーナル
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今回は特別号外として、モスクワ在住の北野幸伯(よしのり)さんが発信されているメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の12/21号「金正日死亡で、北朝鮮はどうなる???」を転載させていただきます。

北野さんの3冊の著書は、弊誌でも以下に紹介させていただいています。

JOG(382) 覇権をめぐる列強の野望
北野幸伯『ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』を読む。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h17/jog382.html

JOG(515) 石油で読み解く覇権争い
北野幸伯『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』を読む。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h19/jog515.html

JOG(565)ロシアから日本を見れば
私達が抱いている自画像とは、まったく異なる国の姿が見えてくる。
(北野幸伯『隷属国家日本の岐路』より)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h20/jog565.html

北野氏はロシア政府高官や大学教授などとも親交があり、日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」などという戦後日本の鎖国的世界観を完全に抜けだしたリアリズムで、しかも実に分かりやすく、現実の国際社会の有り様を照らし出してくれます。

国際派日本人が国際政治経済の基本を理解するためのメルマガとして「ロシア政治経済ジャーナル」をお勧めします。(伊勢雅臣)

== RPE Journal=======================
 
       ロシア政治経済ジャーナル No.790

                         2011/12/21

======================================
★新規購読者の皆様へ!
はじめまして!RPE発行者北野です。RPEのモットーは、
1、わけのわからない世界情勢を世界一わかりやすく解説する。
2、でも、きれいごとは一切言わない。です。
世界の裏側で起こっていることを、あなただけにこっそりお教えします。
これは、国連・世銀・外務省・政治家・ファンド・社長さん軍団・大企業幹部・起業家等々が内緒で読んでいる、秘伝のメルマガです。
友人知人には、このメルマガのこと絶対秘密にしておいてください。
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★金正日死亡で、北朝鮮はどうなる???
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●独裁者に意外な共通点? 詳細は【おたより】コーナーで!)
金正日さん死亡について、いろいろ質問が来ています。


▼質問1、「北の春」は起こるのでしょうか?
アラブ諸国で起こった革命を、「アラブの春」というそうです。
北朝鮮でも民衆が蜂起して、革命が起こり、「北の春」は起こるのでしょうか?
という質問です。
私は「起こらない」と考えています。
ここで「洗脳」についてお話します。
洗脳の要諦は
1、同じ情報を繰り返し繰り返し与えつづける
2、他の情報を与えない
です。

1、同じ情報を繰り返し繰り返し与えつづける
たとえば、ある宗教団体では、「A尊師は、世界を救う救世主です」とされている。
これを新規の人に信じさせようとすれば、ことあるごとに、
「A尊師は、世界を救う救世主。なぜなら○○で○○だから」
と繰り返せばいい。
カンボジアの独裁者ポルポトは、「ウソも100回いえばホントになる」
といったとか。

北朝鮮はどうでしょうか?
これは、学校でもテレビでもラジオでも、「金日成は偉大だ!」「金正日は偉大だ!」と毎日毎日延々と教育(洗脳)される。
だから、国民の大部分は、ホントにそれを信じているのでしょう。
最近の、サッカー日本代表と北朝鮮代表の試合の様子を見ても、「おいおいマジだぜ〜」と思いましたよね。
ですから、北朝鮮の国民は、心から金正日の死を悲しんでいるのだと思います。
(もちろん、「泣かないとひどい目にあうから泣くフリしよう」という人もいるでしょうが・・・。)
ロシアでも、年配の人に、「スターリン死んだときどうだった?」と聞けば、ほとんど全員が「泣いた」と答えます。
革命が起こったアラブ諸国の場合、この「洗脳」が甘かったのでしょ
う。

2、他の情報を与えない
同じ情報を繰り返し繰り返し与えることも重要ですが、他の情報を与えないことも同じくらい大切です。
たとえば「A尊師は世界の救世主だ!」と信じ始めた新規の信者。
その人に、友達がある本を渡した。
その本には、「A尊師は、信者に菜食を強制しながら、実はしゃぶしゃぶ好き」
「A尊師は、信者に禁欲を強制しながら、自分は複数の愛人をかかえている」
などと書いてあった。
これで、新規信者の信仰は一気に揺らいでしまいます。

ソ連も、ゴルバチョフがペレストロイカをはじめる前は、「ソ連は世界一進んでる」と信じてたんです。
ところが、「グラスノスチ」(情報公開)で、西側の情報が入ってくると、クレムリンのウソがばれちゃった。
「なんだ、西側の人たちは、私たちよりでかい家に住んでいる。一家に一台自動車をもっている。しかも、ソ連製と比べると断然かっこいい!」
だから、洗脳を確固たるものにするためには、「他の情報を遮断しておくこと」が大事。

この点、北朝鮮はしっかりしています。
自由で豊かに暮らす日欧米の情報が入らないようになっている。
革命が起こったアラブ諸国は、「フェイスブックで革命が誘発された」といわれるように、比較的自由に、世界の情報にアクセスできた。
北朝鮮で「フェイスブック」といっても、「なんですか〜?」ということでしょう。

というわけで、「北の春」はまだこないと思います。


▼質問2「金正恩への権力移行は平穏に進むのでしょうか?」
「クーデターなどは起こらないのでしょうか?」
私は、「平穏に進む」と思います。
これも、要するに「洗脳」の結果なのです。
偉大な金正日が、「後継者は、3男の金正恩」と決めた。
国民は、「金正日が決めたのなら、それでいいじゃないか」ということでしょう。

「でもそれは民主的じゃない!」
というのは、私たちの価値観にすぎません。
民主主義の価値観が根付く前、世界のほとんどの国には王様がいた。
王様の次の王様は、王様の子供に決まっています。
さて、誰かがクーデターを画策しようとする。
国民が神様のように思っている金一族に反逆するなんて難しいですね。
だから、権力を握りたい人は、「若い金正恩を操って実権をにぎろう!」と考えるのではないでしょうか?


▼質問3「金正恩時代になって北は核兵器を放棄するでしょうか?」
放棄しないでしょう。
北朝鮮としては、核兵器があるおかげでアメリカから攻撃されないでいる。
もし核兵器がなくなれば、アフガンやイラクやリビアのようになる。
北朝鮮がそう懸念するのももっともです。

ちなみに日本では、「中国やロシアも北朝鮮の核兵器には困っている」という論調が多いです。
別に中国やロシアは、北が核兵器もっていても困りません。
だって、北朝鮮の核兵器のターゲットは、日本、韓国、アメリカなのですから。
日本だって、アメリカが核兵器もってても困らないでしょう。
それと同じで中国、ロシアは北朝鮮の核兵器問題を解決する気はないのです。


▼質問4「北朝鮮の人たちは飢えていると聞きます。近い将来体制は崩壊するのでしょうか?」
中国が元気なうちは、北朝鮮は崩壊しないでしょう。
なぜかというと、中国が北朝鮮を支援し、守るからです。
なぜ、中国は北朝鮮を守るのでしょうか?
もし、韓国中心に朝鮮半島が統一されたらどうなります?
アメリカ軍が中国と北朝鮮の国境に駐留したり、ミサイルを配備するようになるかもしれない。
これは中国にとって悪夢です。

ですから、中国は金王朝ができるだけ長くつづくことを願っているのです。
では、金王朝は永続するのでしょうか?
それでも、私は金正恩の代で崩壊すると思います。
それは、中国の経済崩壊とセットで起こるでしょう。
中国からの支援が止まれば、北朝鮮も崩壊せざるを得ません。
というわけで、なかなか流動的・不透明な現状ですが、以上が私の考えです。

今回は、北朝鮮のはなしでした。



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こちらをお読みください。↓
http://rpejournal.com/osusumehon.html 

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★Tさまからのおたより
北野様、こんにちは。
北の金総書記が死亡したという報道が流れ、朝鮮半島情勢も混迷するかもしれませんね。
後継者・正恩氏が軍部をしっかり統制できるのか、不安材料もありますが、日本は拉致問題も含め、行き詰った日朝外交を、独自外交により打開できるチャンスでもありますね。
さて、ここに興味深い話があります。
独裁者は、69歳で亡くなる?法則が話題になっている様です。
また金総書記の死亡日は、韓国大統領・李明博氏の誕生日だそうです。
http://www.yukawanet.com/archives/4050040.html 

カンボジアのポルポト(1928年5月19日生まれ 69歳没)
イラクのサッダームフセイン(1937年4月28日生まれ 69歳没)
リビアのカダフィ(1942年6月7日生まれ 69歳没)
北朝鮮の金正日(1941年2月16日生まれ 69歳没)

興味深い謎ですね。

これからも、よろしく御願いいたします。
書いた人 nippon | comments(0) | - |




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