テマエミソになるが
私がかつて関わっていた仕事があって、つい先日それについて現在関係のある人と話をする機会があった。
私がその仕事の担当から外れる頃に、手引きというかマニュアルみたいなものを作った。
「私の数々の失敗から『この仕事はこういうふうにやればいい』と思う点をまとめておく。もしこの内容に不足があれば更新して引き継いでいってくれればいい」と後任に託した。
「あんな手引きなんかもう廃れてるんだろうね」
「いや、歴代担当はそれを参考にしているようです」
「更新してくれればいいと思ってたんだけど、それもしてないのかな」
「いや、非の打ち所が無くてそのままらしいです」
MLBのワールドシリーズでMVPを取った松井秀喜選手が言った言葉は次の通りである。
「どんなときも野球がしたい、勝ちたい、いいプレーをしたい、そういう気持ちがずっとあった」
私と松井選手とは比べようもないが、どんな仕事においても頑張っていれば、そういう評価も出てくるんだなと、小市民の私はすこし気分がよかった。