というわけで、ヒルポタ第2部はいつものように宇佐まで1時間サイクリング。
午後3時出発。
行く先での目的は、飲むことだけである。
午前中に走ったので体が準備できていることもあって、ジャージではないものの、ものすごく走りやすい。
ストレッチ系の足首までのパンツをはいていたが、
「もしかして加圧式スパッツみたいな役目果たしてる?」
とも思ってしまった。
治国谷の下り以外はさほど周囲の自動車を気にする必要が無いので、結構楽なコース。
1時間があっという間。
約束の時間より少し早く着いたので、港で釣りを見物した。
わかりやすいベーシックなフカセ釣りをしていたのを見ていた。
かつて釣りに狂っていて冬場はほぼ毎週といった時期があったので、人がしているのを見ているだけでも結構楽しい。
YouTubeでは、四平とマルコスをたまに見ている。
フカセ釣りは、ウキのついた仕掛けを投げて、その上にまきエサを投げ、寄ってきた魚がまきエサを食べているうちに、針に付いているエサに食いついてくれればというものである。
「フカセ=浮かせ」であって、底のほうにいる魚を徐々にエサで誘って上層に浮かせてというのが基本だが、私はある年水温の低い寒の時期に、磯際の深ダナ(深い場所)に仕掛けを落とし込む釣り方でいい思いをしたことが何度かあって、それ以来「浮かせる」という基本を忘れたこともあり、深刻なスランプに陥った。
釣果があがらないのと、仕事の関係で釣り場から遠い場所に引っ越したことが相まって、それ以来釣行回数は激減し、今では数年に一回である。
しかしながら、釣りを離れたことによって読書にハマることができ、大量の本を読むことができたし、あちこちに行って多くの物事や人に出会うことができたので、人生の流れではあったのだろうと、今では思う。
この釣りのこともそうだが、高校時代の部活にしても、いったん離れれば
「あのときこうしておけば」、「こういう考え方もあった」、「落ち着いてこうすべきだった」などと冷静に見つめられ、多くのアイデアが浮かぶ。
これは、その後の生活において、別のことに十分生かすことができるので、環境が変わることはあながち悪いことではない。