仕事場の近くに高校のグラウンドがあって、あれほど毎日練習していた球児たちの姿をここのところ見る機会がなかった。
地区予選は先々週末に行われ、フリーバッティングでもなかなか快音が聞かれない感じであったのでどうかと思っていたが、一回戦で鮮やかに敗退していた。
その後一週間以上おいて久しぶりに練習が再開されたが、練習を休んだというより、グラウンドのコンディションのせいもあったかもしれない。
私は、中学二年から高校卒業までずっとバスケットボールをしていた。
県でベスト4に残れば次のブロック大会に進めるのだが、いつもベスト8か、早い段階で優勝常連校とあたって敗退という感じだった。
私の代はそうでもなかったが、同じ地区でやっていると、中学・高校それぞれの最後の大会で同じ中心選手がいる学校に負けて終了というパターンもままある。
同学年は五人いて、ここ10年で会ったのはうち二人だが、中高で長い時間を一生に過ごした仲間とは不思議と
久しぶりでも昨日もあったかのような感がある(皆、さほど見た目が著しく変わっていないこともある)。
最後の大会を終えて、その後数年間は、惜しい負け方をした試合とか、自分の調子が悪く最後までどうにもならなかった試合について、
いろいろ考えることがあった。
どうすればもっと冷静にプレーできたかとか、食事の時間がよくなかったとか、肩に力が入りすぎていたんじゃないかとか。
私も今でこそ、自転車にうつつを抜かしているが、20代はさすがにあまりスポーツをしたいとは思わなかった。
中高6年間、ずっと運動部でやってきた積み重ねは、やっている人といない人では大違い。
運動はもう十分という感じであった。
大人になって、初めてテニスやマラソンを始める人とはやはり感覚が違うものだと思う。