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「超」がつく

 いやあ、久しぶりに見てしまいましたよ、超B級映画。
 その題名は、「メタモルフォーゼ」。
 いわゆるエイリアン映画で、あらすじは次のとおり。

 宇宙飛行中に隕石で負傷してしまったとある宇宙飛行士が、帰還後に原因不明の死を遂げた。その直後、宇宙開発センターの周辺に住む人々が、次々に行方不明になる。一連の事件の謎を追う宇宙センターは、蛾に似たDNAを持つエイリアンを発見。だがその蛾型エイリアンは、恐るべき勢いで繁殖していた。48時間以内にすべての感染経路を絶たない限り、アメリカは核攻撃によって滅びてしまうのだが…。

 蛾ですよ、蛾。
 その割に、寄生されても蛾にならない。
 ってか、両脇腹から蟹のごとくはさみが出てきて、相手の首を押さえ込んだりしちゃう。
 しかも、パワーがイマイチで逃げられてばかり。

 「アメリカが核攻撃によって滅びる」というくだりは、他国がエイリアン増殖の危険性を考えて、いっせいに核ミサイルを打ち込むという内容。
 そこまで打ち込める国々があるかどうかは別として、「打ち込んだほうも危険だろっ!」と突っ込みたくなる。

 極めつけは、主演の女性昆虫博士。
 私は、途中から見たのだが、最初に寄生されたキレイなおねーちゃんが出てきたので、てっきり主役かと思いきや、まったくオーラもない、しかもお腹タプタプの女性のほうだった。
 エイリアンが寄生する人について、血液型がヒントになるのだが、それを思いつくシーンは、次の展開。

1)「共通点があるはずなのよ。あー、共通点は何ー」と言いながら、手に持っているファイルのようなものをバタバタ振る
2) 机においてあったグラスにあたって、グラスが落ちて割れる
3)「いいわ。自分で片づける」と言って、いきなり素手で破片をワシ掴み
4) 手のひらの真ん中を切って血が出る
5)「ねえ、血液型は調べた?」

 グラスが落ちるあたりまではあり得るが、フツー1枚ずつ破片をひらうだろっ(笑
 しかも、手のひらの真ん中を切るかよ。


 同じ、生物パニック映画なら、「モンスター・パニック」のほうがずっとよかった。
 主役の、カリ・ウーラーが魅力的というだけでも救われている。
書いた人 nippon | comments(0) | trackbacks(0) |




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