世の中、派遣職員の雇用打ち切りや工場減産による給与削減など雇用情勢は悪化をたどる一方である。
もともと日本では、店に入って来た者を家族同様と見なし、ずっと面倒を見るという風習があった。
「ウチの会社は・・・」という日本独特のウチ意識である。
が、今や会社は個人を大事にしてくれないし、守ってもくれない。
今や完全に否定されている終身雇用も含め「そうしないとグローバルな競争に勝てない」というのが企業の論理だ。
一方、少子高齢化時代で今後しばらく人口の増加は望めない。
今はまだ高齢者がお金を持っているが、相続されたとしても徐々に目減りしていくのではないか。
今以上に家をはじめとしてモノは売れなくなっていくだろうし、大学もどんどん淘汰されるだろうし、サービス業もしかりである。
グローバル競争に打ち勝つ事も必要だが、もっとスモールで効率的な世の中づくりを進めるための雇用のあり方を同時に考えていかなければいけない。
日本総中流とかつて言われたが、職にすら就けない人が増えている現在ではこれを維持していくのは無理な話。
国民全体が生活レベルを徐々に下げていくことも必要だ。