<お金とのつきあい方>
○「お金を借りる」行為はよそう
今年新しく社会人になる方は、4月に初任給を受け取ることとなる。
親や、お世話になった方に感謝の気持ちを表すのもいいだろう。
現在日本では、「初任給が安く、給料もなかなか増えていかない」状況となっている。
社会に出る皆さんも、きちんとしたお金とのつきあい方を自分なりに考えておいた方がいい。
現在、ネット上ではメルマガでローンの誘いが頻繁に来るし、市中にはサラ金も数多くあるが、「ちょっと今月足りないから」「ボーナスまで」などと安易にこういった商品に手を出すのは厳禁である。
仮に、年利15%で50万円を借り入れたとしよう。
ざっと計算して、年間の利息は7.5万円なので月々の利息は1万2500円。
月々2万円入金したとしても、元本は7500円しか減らない。
1年で24万円支払っても元金は9万円しか減らない。
100万円に借り入れが増えれば、生活にまで影響を与えかねないし、月々の返済額を低くたとしても全額返済するまで気の遠くなる年月がかかる。
これだけでも、金利の付いたお金を借りることがいかに不経済であるかがわかると思う。
社会人になれば真っ先に購入を考える乗用車のローンは5%程度なのでまだマシな部類であるし、車も大切に乗ればある程度下取りの値段も付くので、これは「絶対やめろ」とは言わないが、可能であれば親や親戚に利息のいらないお金を借りて対応した方がいい。
仮に100万円を自動車ローンで借りれば利息は年5万円だが、1〜2万円で「利息分だよ」と言って何か買ってあげればそれで十分喜んでもらえると思う。
ただし、こういう場合もきちんと約束の期日は守らなければいけない。
ここで「親だから」という甘えを持つようでは社会人とは言えないし、そういった「ルーズさ」は社会に出て人付き合いをしていくうえで大いにマイナスである。
○保証人にはなるな
これは昔から言い古された言葉でもある。
現在は、正社員で信用保証が受けられれば、かなりの金額を銀行やローン会社で無担保無保証で貸してもらえる。
保証人を依頼してくるような状態の人間は、せっぱ詰まっている可能性が高い。
世話になった関係などで断れず、資産を結構失った人間を私も間近で見ている。
相手が自営業の場合は、「持ち直すから大丈夫」などという話になるが、定額収入が見込めないため倒産などした場合、逆にまったく帰ってこなくなる可能性が高い。
「家に資産があり、貸し倒れになっても影響が全くない」のなら止めはしないが、そうでなければ若い時期からこのようなリスクを犯す必要はまったくないので、これはこれで断固断るべしである。