今日は、「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャを務められた、川口淳一郎氏の講演を拝聴してきた。
面白い話をたくさん聴いたが、印象に残ったのは、
「小才は縁に出合って縁に気づかず。中才は縁に気づいて縁を生かさず。大才は、袖すり合った縁をも生かす」
という言葉で、出典は柳生家の家訓らしい。
最近はそうでもないが、若い頃の自分を考えると、色々なことを一生懸命にやってはいたのだが、何かを目標にし、それを取りに行く迫力に欠けていたと思う。
漠然と物事をやっていて、
「こうなるんだろうなあ」
で、そう進んでいくこともあるが、それより
「こうなりたいんだ。だから具体的手段としてこうするんだ」
と、突き詰めながら進んだ方が成就しやすいだろうことは言うまでもない。
突き詰めて生きていれば、おのずとちょっとした縁をきちんと利用することもできるのだろう。
この頃は、とにかく流れに乗りながらやっていくことを考えている。
わかりやすい言い方をするなら、
「アヤがついた話には乗らない」
という感じか。
何か途中で横やりが入る場合は、流れがよくないと考え、すっぱりやめてしまうのが最善の策だ。
ただ、
「ここは何があっても押すところだろ」
というケースもあって、これを見極めるのが「自在性」というものなんだろうが、これがなかなか難しい。