国内では脱炭素ワッショイ状態で記事やら企業広告でやらで、これに類する語句を目にしない日はないくらい。
やれ、昔はなかった激甚災害がいろいろ起こってるだのシロクマさんが可哀想(あれはサイエンス誌のコラージュ問題もあったけど)だとか・・・・・。
欧米発かつ日本で積極的に取り入れよう的な動きになる事柄は最近でもいくつかあるのだが、こういうのを見ると、当然発出した国際機関でも国内でも、儲けになるあるいはメシのタネにする人がいるんだよなとまず考えてしまうのである。
環境問題は大事だが、脱炭素ってどうなのと日々思っている。
ドイツを見ると思い切り乗っかって
EVに走って原発も止めたりして、さらにほかのこともあったりして国力は低下する一方。
まず何より、日本は世界5番目のCO2排出国ではあるが、3.2%で中国の1割に過ぎない。
あくまで自己流で数字的に考えてみる。
環境省のデータによると、1870年以降『2兆トン』のCO2排出で上昇気温は『約1.2℃』。
参照は7ページ左上「カーボンバジェット」の観点の左側小さなグラフ
日本の年間CO2排出量は現在10億トン。
円グラフから314×3.2%≒10.05
環境省は2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させて、実質的な排出量をゼロに)を目指している。
2020年から2050年までの計算として、
10億トン×(2050-2020)=300億トン
ゼロを目指すには排出量は年々低減していくので、その分を考慮してトータルでは半分の150億トン(=『0.015兆トン』)削減と考えてみる。
日本が温度上昇に貢献できるのは
0.015兆トン÷2兆トン×1.2℃ = 0.009℃
これだけ国を挙げて金使ってやってもこの程度なんだぜ。
現在世間では、温暖化研究してるとか、温暖化対策を進めていますってほうにお金がつくわけで、いかに世の中が金で動いているのかってこと。
そういう人たちは上位排出国のことなんか言及せず
「このままではー」
と呪文のように唱えている。
数百年先を考えて人類が共同で頑張りましょうって話にもならないし、地震予測もそうだけど、地球のことを人間様の短い歴史経験でどうこうしようってのがそもそもねえ。
再エネにしても、そのうちその一つの太陽光パネル問題もどんどん大きくなっていくだろうし。
日本がドイツの二の舞にならないことを祈るぜ。
※計算部分の考え方は杉山大志氏の手法を参考にしたもの