先日「ココダの約束」を読んで以来、機会があれば第二次世界大戦を中心とした、戦争の記事を主にインターネットで読んでいる。
この本によって、かなり戦争について見る角度が変わったので、過去に何度も見た内容でも妙に新鮮に映る部分もある。
具体的に言えば、これまではどういう事象だったのか客観的にとらえたい感覚であったものが、当時それに関わった人間のほうに興味が移っている。
「日本は侵略を重ね、欲望の果てに第2次大戦への道を突き進んだ」
という考え方もあるが、果たしてそうだろうか。
真珠湾攻撃前の日本にも、当然ながら開戦反対派もいた。
しかしながら、結果的に開戦「しなければならなかった」国家的事情・判断がそこにはあったのである。
そこには周辺諸国の政治活動もあるし、戦わずして降伏し民族滅亡といった最悪の道を回避するといった考え方もあった。
言うまでもなく、戦争の実態は悲惨だ。
読むに耐えない描写も本当に多い。
私は軍隊設置賛成派だが、あくまで自衛力向上、抑止力、国際協力、国家観確立 のためのものであって、積極的に戦闘をするものとは考えていない。
しかしながら、国家として、このまま戦前をすべて否定するような教育、風潮、 世論のままではいけない。
周辺国で「反日教育が行われている」ということと同様の、「反戦前教育」がもう半世紀以上続けられているのである。
リゾートで南の島に行くのはいいが、曲がりなりにも国家のために死んでいった 方々の、慰霊碑の前で笑いながら記念写真を撮るような国民を育てるのは間違っている。