<合併市町村の名称について>
「こんなバカな市町村名をよく付けたものだ」的な内容は、ネット上で散見される。
合併協議会の現場では、それぞれの市町村が異なるやり方でやってきたものを、ひとつにまとめるのに大変な苦労をしている。
本庁舎位置や市町村名がその最たるもので、何とか折り合えるところでやるしかないのである。
そのため、市町村名は公募して、「住民意見の反映」という大義名分の上に付けられたりするものなのである。
例えば、高知県では四万十ブランドにあやかって、四万十市と四万十町が誕生した。
「同じ県内に四万十が二つもあるのはどうか」という意見が多くあるが、高知県内には、昭和の合併の頃から土佐市と土佐町があり、平成大合併では合併していないので、現在もそのままだ。
間違って土佐市(土佐町)へ行ったとか、郵便物が行き違うなどという報道は聞いたことがない。
「歴史・風土を反映した名前にすべき」という意見もあるが、平成の大合併で合併した市町村では、旧市町村名が大字として残されているのが大多数ではないか。
今回付けられた名称も、現在の世相を反映したものであり、それほど揚げ足を取る必要はないと思う。
市町村合併ブログ/道州制ブログ(H18.11.23)