岩波文庫版の「自省録」は、少し前に買った。
四書五経とかこういった哲学書は一読すると言うよりは、何度も何度も見返すものだと思っている。
文庫版の大学とか論語、六祖壇経などワンセンテンスごと解説が入っているほうが読みやすいし区切りもつけやすく慣れているし好みでもある。
で、前述の岩波文庫版の「自省録」は、原文訳のみなので、ボリューム的にかなり多いうえに、一つ一つを自分で解さなければならないので、時間のある学生から二十代の頃ならいいが、それは今は難しい。
こういった訳のついたものは、多少訳した個人の好みも入るかもしれないが、感じ取るのはこの手の本を読みつくした読者が多いだろうから、それはまあいいだろう。
本編が長いゆえ、ある程度ピックアップされたものに限られているが、これがなかなかいい。
個人的には本編をさっと読んだうえで、こちらを読むことをオススメする。