とある記事で、
「観光大使の一人に『観光スポットのトイレを綺麗に』と言われたので、今は観光地のトイレの美化を進めており、行政でいいトイレを認定している」
といった内容があった。
うーん、古いというかさすがお役所ここにありというか・・・・・・
もう20年も前になるが、仕事の都合で、実家から離れたいわゆる郡部に住んでいたことがあり、車で2時間あまりかかるのだが、道中には貧相なトイレしか無いのが気になっていた。
すべて、民間が経営するレストランの駐車場にあり、中には隣と仕切りのない旧態依然としたものもあった。
道の駅などまったく無い時代であるから、観光客の方々も同じトイレを利用するわけである。
私は
「行政が今ある設備を改修する費用を出すとか、もしくは行政が公衆トイレを一定距離ごとに作って、清掃は地元に任せるとか、そういった仕組みにすればいいのに」
といつも考えていた。
同時に、
「際だった産業も無く、この先工場を誘致したとしても限界があるのに、なぜ観光に真っ先に力を入れないのか?」
と不思議で仕方なかった。
今や、時代は変わり、全国の地方自治体は観光客誘致を始め、とにかく競い合うようになった。
また、NPOなどによる町おこしも盛んである。
喜ばしいことだ。
当時は、時代の先を行きすぎている自分は、
「面白い考えだね」
とは言われても、まったく相手にされないのであった。