ちょうど4年前から約1年間、自宅から少し離れた場所で勤務することとなり、仕事場の近くに部屋を借りていた。
そこがもうすごい田舎!(笑
中心地からひと山越えたとこなんだが、近所で牛は飼ってるわ、アマガエルは2階のベランダ側の窓にやってくるわ、本当にのどかなところだった。
ちょうど四季を通じていたわけだが、すっかり自然好き、田舎好きになってしまった。
夏は雑草が次から次へと生えてきて、月1回、日曜日の午前中に地区の者が集まって刈り取りを行う。
秋は山の木々が色づき、稲刈りが行われ、藁の匂いが風に運ばれてくる。
冬はそれなりに寒く、雪景色も体験した。
春になると、桜が咲き、用水路に水が引かれたくさんの生き物が活動を始める。
私が子どもの頃は当たり前だったが、いつの間にか私の周りから無くなってしまった暮らしがまだその地域では残されていた。
自宅に帰ってからも、そういった場所に行くと「あぁ、いいなぁ。こんなとこでしばらく仕事したいなぁ」などといつも考えてしまう。
コンビニが無くても生活できる自信もある(笑
私の自宅は街の中ではないが、そういった生活とはほど遠い。
気温や周囲の山々の景色で四季の移り変わりは感じるが、近所の小川はいつの間にかすべて三面張りのコンクリートになっている。
昔いたカニや小さなヘビやどじょうはいなくなってしまった。
昆虫などの生き物や、植物の生命を感じられる暮らしがどんどん失われていってしまったから、イノチを軽んじるようなことが次々に起こってしまっている気がしてならない。