私は、革製品オタクである。
革のコート・ジャンパーにはじまり、システム手帳、小銭入れ、デイリーユースのカバンと、多くのレザーグッズに囲まれて暮らしている。
「ひとつで十分でしょ」と、多くの人におしかりを受けそうだが、中には複数持っているものがある。
小銭入れは、現在4つ。
最初に買ったものが、長年の使用により、非常にみすぼらしくなってきて、新品を購入。
しかし、これが、一流ブランド品なのに、コインが抜け落ちてしまう不良品。さらにひとつ購入したが、これが早々に故障。ボンドでくっつけているが、デイリーユースには心もとない。
で、さらにひとつ購入。これは、ヘルツというブランドのもので、全幅の信頼をおいており、一生使えるかもしれない。
不良品と故障品は、仕事場のデスクの中で、財布がふくれすぎたときに、コインを保管している。
最初に買った物は、部屋でポケットに入れておいたコインを一時的に保管したり、時には1円玉、5円玉専用にしたりしている。
次にカバンである。
前出のヘルツのものを購入し使用していたが、サイズが今ひとつ小さく、外国製の少し大きめの物を購入。
こちらは数年使っているが、かぶせの部分の長さが中途半端で、非常に使い勝手が悪い。
ということで、数ヶ月前に別の品を購入し、ヌメ革なので日の当たる場所に置いておいて、色が変わるのを待っているところであった。
しかし、先週、とあるHPで運命的(?)な出会い。
私が長年探していたデザインのものが、数量限定で販売されていた。
1日目、残り36個。
自分の中で、購入する言い訳を探すが、見つからない。
2日目、残り数が激減し、12個!
「モノとの出会いは運の問題。その時を逃すと2度と会えない」という時計コレクターの言葉が脳裏に。
思わず、注文。
「現在、色を焼いているものは、安く入手したので、ヤフオクで元は取れるだろう」というのが、今の言い訳。
残り2つも、小銭入れ同様、用途を分けて使っていくつもりである。
しかし、革のカバンというモノ、決して使い勝手はよくない。
私は人によく「そんな大きなカバンに何を入れているの」ときかれるが、伸縮性が全くないため、見た目ほど物は入らないのである。
少し大きめの物を入れたら、変な形にふくらんでしまい、これまた見た目が悪い。
にも関わらず、私が革製にこだわる理由は、とことん使い込んでみたいからである。
数年後、「だんだんいい感じ」になったのを、一人でこっそり楽しみたいという、密かなたくらみなのだ。