昨日の雨が上がり、今日は風の強い一日だった。
かつて、釣りに興じていた頃は、前日が雨の日は
「明日は晴れる予定だけど、風が強くて釣りにくいんだろうなあ」
と、よく思っていた。
今みたいないい季節の夜、風の吹く中、自転車に乗っていると、決まってSEX PISTOLESのステージを思い出す。
室内のライブハウスで演じているわけだから、別に風が吹くわけではないのだが、私には、ジョンが常に風に向かっていたように思えていた。
ピストルズは、メジャーデビュー以降、実働は1年ほどしかない。
が、今なお 「パンク以降、何も生まれていない」 というインパクトを与えるには十分だった。
ラフィン・ノーズのCHARMYがいつかインタビューで
「パンクはスピリット。もう人種のようなもん」
と、言っていたが、それは言い得て妙。
私の勝手な思いからすれば、森山達也であり、ヒカゲであり、CHARMY本人であり、今は亡きJoe Strummerであり、草野マサムネがそうなんだろう。
ブッダが仏教徒のヒーローであり、イエスがキリスト教徒のヒーローであるのと同様に、彼らは私にとってのヒーローである。
少しは気になったが、ついていけなかったシドは別として、Joeを除き(もう少し言及すればジョーイ)、まだ誰もが生きている。